新年あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

2020年に入っても変わらず、若年層からシニア層の人材まで幅広く需要が高止まりしておりますが、その高い需要によって、やっとの思いで採用した方の定着の難しさを感じている人事担当者も多いのではないでしょうか。

 

特に私たち人材サービスを含め中途市場から入社された方は、新卒採用と比べ定着が良くないと言われます。新卒採用は互いに時間を掛けて活動していることもあり、「職業選び」というより「会社選び」が主となるのに対して、中途採用は互いに時間を短縮化するあまり、「会社選び」ではなく、少しでも経験を活かせる「職業選び」での就活が多いのが現状です。そこからもわかるように、新卒は「仕事」というピンポイントな焦点ではなく「会社」に焦点を当てた就活をしていることが、定着に繋がっていると言えるのではないでしょうか。逆に職業で選んだ中途入社組は、この仕事で自身が通用するか否かが重要なポイントであるため、少し高い壁が出てくるとリセット(転職)したくなる癖が顔を出すのが難しいところです。

 

このように定着が難しい中途入社組が、より成長、定着するにはどうしたらいいかと考えてみると、自社の強みや目指す方向を含めてもっと「会社」のことを知ってもらうことで、「この会社で頑張ろう」「一緒に目標を達成したい」という気持ちや仲間意識が湧いてくるのではないでしょうか。中途は新卒と違い、前職までの残像感が残っていることが多く、前職との比較がある中で上書きをするには相応の時間が必要です。

 

育成担当者としては、一日も早く担当セクションの仕事を覚えて戦力になって欲しいと気持ちがはやるところですが、会社が大切にしている概念について時間を割いて伝えられるか。研修期間が短い中途こそ、仕事のやり方に限らず会社が大切にしている想いを含めて、時間を掛けての教示が必要ではないでしょうか。(代表取締役 高橋智仁)

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